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「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」など、様々な「ゆっくり作品」を世に提供している東方Project。
しかし、世間的に「ゆっくり」が大人気になっている裏で、ゆっくり茶番劇という文字列が商標の争いとなってしまっているのです。
今回の記事では、ゆっくり茶番劇とは何なのか、作った人や商標登録について解説します。
目次
ゆっくり茶番劇とは?

まずは、ゆっくり茶番劇とは何なのかについて見ていきましょう。
ゆっくり茶番劇は、同人ゲームで知られている「東方Project」の派生作品として誕生したコンテンツ。
同人ゲームとは、同好の士による集まりによって確立されたゲームのことです。
ゆっくり茶番劇が有名になっているのは、登場人物である「博麗霊夢(はくれいれいむ)」と「霧雨魔理沙(きりさめまりさ)」が可愛いから。
この登場人物に合成音声を乗せ、YouTube動画で世の中の様々なことを説明・解説しているチャンネルになります。
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ゆっくり茶番劇の商標登録問題についてわかりやすく

続いて、ゆっくり茶番劇の商標登録問題について具体的に解説していきます。
* 東方Projectキャラ霊夢と魔理沙
東方Projectキャラについて見ていきましょう。
東方Projectは、博麗霊夢(はくれいれいむ)と霧雨魔理沙(きりさめまりさ)を作りました。

上記のパソコンで描いた博麗霊夢と霧雨魔理沙が人気になったことで、イラストレーター・まそが以下のようにイラスト化。

博麗霊夢と霧雨魔理沙がさらに人気になったのは、いうまでもありません。
現在、この2人はそれぞれ「ゆっくり霊夢」と「ゆっくり魔理沙」と呼ばれています。
そして、東方Projectは、他のキャラクターもゆっくり化していき、東方Project以外のキャラクターもゆっくり化していったのです。
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* 2次創作・3次創作について作者から使用許可
東方Projectは、2次創作や3次創作について、作者から使用許可を得ています。
2次創作や3次創作がどういう意味かというのは、以下の通りです。
- 1次創作…映画やゲーム、アニメなどのオリジナル作品のこと
- 2次創作…オリジナルのキャラクターや作品の内容を真似て作られた作品のこと
- 3次創作…2次創作を真似て作られた作品のこと
つまり、東方Projectのゆっくり化で人気になっている博麗霊夢と霧雨魔理沙は2次創作。
そして、3次創作はもちろん、4次創作まであるというから驚きですよね!
とはいえ、これまで権利の所在はブラックボックス化していたのも事実。
だからこそ、今回の問題が起きてしまったということです。
東方Projectは、オリジナルキャラクターの使用に関して、以下のようにコメントしています。
東方Projectの二次創作ガイドラインを満たせば、誰でも自由に使用可能である
誰にでも愛されるキャラクターを作ってきただけに、今回の騒動は痛いところを付かれたのではないでしょうか。
* クリエイター柚葉がゆっくり茶番劇の商標登録を行った
2022年5月15日、クリエイター・柚葉が、東方Projectによって製作された「ゆっくり茶番劇」を勝手に商標登録しました。
そして、東方Project相手に、ゆっくり茶番劇の使用料金を年間10万円支払うよう命じたのです。
とはいえ、元々ゆっくり茶番劇の「ゆっくり霊夢」と「ゆっくり魔理沙」は、たくさんのクリエイターが勝手に使っていたもの。
しかし、柚葉は東方Projectとはまったく無関係の人間。
だからこそ、ネット上では「そもそも柚葉って誰?」「柚葉って人、なに勝手なことをしてくれてんの?」と批判が殺到してしまったのです。
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* Twitterで商標登録したことを報告
東方Projectのゆっくり茶番劇を勝手に商標登録した柚葉。
やっていることが悪いのは当然ですが、実は柚葉は確信犯だったのです。
というのも、柚葉が自身のTwitterでゆっくり茶番劇の商標権を獲得したことを公表したのは、2022年5月15日。
しかし、実際に商標登録を行ったのは(登録広報発行日は)2022年3月4日だったのです。
商標登録に関して異議申し立てが可能なのは、登録広報発行日から2か月間。
つまり、異議申し立てが来るのを知って、商標登録したことを公に発表する日を決めたのです。
明らかに、確信犯ですよね!
* 今後ゆっくり茶番劇という文字掲載を行う場合支払い義務が生じる
どういった経緯であれ、一度商標登録が通ってしまったものを覆すことはできません。
つまり、ゆっくり茶番劇を使うのであれば、東方Projectと何も関係のない柚葉に許可を取る必要があるのです。
柚葉はゆっくり茶番劇の使用に関し、以下のような取り決めをしています。
- 商標使用許可申請書の提出を行うこと
- 10万円(税別)の使用料を支払うこと
しっくりこないですよね。
商標登録を代理で請け負った「海特許事務所」は、以下のようにコメントしています。
皆さまに愛されている商品であることを存じておらず、ご迷惑をおかけしましたこと申し訳ございませんでした。
「ゆっくり茶番劇」を愛しているからこその行為かもしれませんが、冗談ではすまされませんので直ちに通報致しました。
今後については警察が事件として取り扱うのかは分かりませんが、協力を求められた場合は協力致します。
海特許事務所も完全なる被害者だという見方はあるものの、グルなのではないかという見方も根強くあります。
というのも、海特許事務所は同案件を受けた時、ゆっくり茶番劇に対して以下のような感想を抱いたというのです。
インターネットで検索しても、数万程度のボリュームで周知と呼べるレベルではないと思った
しかし、実際には2021年9月30日の時点で、ゆっくり茶番劇は2,300万程度の検索ボリュームがあったことが明らかになっています。
つまり、海特許事務所は「しっかりした下調べもないまま案件を受けた」もしくは「柚葉とグル」という可能性が高いということ。
後者についてはかなりの大問題ですが、前者についても特許事務所と名乗っている以上、今後の信用問題にも繋がってきますよね。
どちらにしても、海特許事務所の今後の雲行きも怪しいといえるでしょう。
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* 使用料不要に変更、権利は柚葉のものとして存続
色々とゴタゴタがあったものの、最終的に出た結論は以下の通りです。
- 特許庁は、今回の事件は柚葉に悪意があると認識している
- 権利者からの異議申し立てがあれば、商標登録を取り消す方向で話を進めていく方針
しかし、柚葉は以下のようにコメントしています。
商標「ゆっくり茶番劇」につきまして皆様からのご意見を受け、関係各所と再検討しましたところ、使用料のお支払は不要と定めることに決定致しました。
今後、使用料(ライセンス契約)は不要になります
但し、権利は当社のものとして存続いたします。よろしくお願いいたします
どうもしっくりこない内容ですよね。
ゆっくり茶番劇を作った人はどんな人l?wikiは?

最後に、ゆっくり茶番劇を作った人について見ていきましょう。
東方Projectは、原作者をZUNと言う人物であることを公表しているので、ZUNさんのwiki風プロフィールを見ていきましょう。
ZUN(ずん)のwikiプロフィールです。
名前:太田順也(おおたじゅんや)
生年月日:1977年3月18日
年齢:45歳(2022年現在)
出身地:長野県北安曇郡白馬村
学歴:東京電機大学理工学部卒業
職業:ゲームクリエイター、作曲家、小説家、漫画原作者
大学卒業後はタイトーに就職し、ゲーム開発者として勤務していました。
ZUNがタイトー在籍時に開発に関わった「ラクガキ王国」というゲームは、東方Projectの博麗霊夢が由来となっています。
2007年にタイトーを退社後は、自分の作りたいゲームを自作しながら生計を立てています。
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まとめ

今回の記事では、ゆっくり茶番劇とは何なのか、作った人や商標登録について解説しました。
とても人気になっているゆっくり茶番劇。
しかし、超絶人気なのに商標登録をしていなかったことで、なんだかややこしい問題に巻き込まれてしまった感が強いですよね。
ネット上では、原作者ZUNの今後を応援するファンで溢れかえっています。
今回のイザコザを早いところ片付けて、これからも私たちに楽しい動画を届けて欲しいですね。
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